働く人々。世の中の仕事、実務の現場

世の中の仕事の内容や実務の現場、キャリアパスについて色んな人に聞いてみました。

会社勤めから実家へ戻り、農業を継ぐことになりました。

営業職として会社員を5年経験してから実家へ戻り、農業を継ぎました。

農業をする場合はそのほとんどが後継でした。

しかし最近では後継も少なくなり、私の地域でも脱サラして新しく農業を始める人がとても増えています。

農業の後継が少なくなり、高齢となった方の畑が使われなくなり余っている土地が多くなっているからです。

ですので、新規で農業を始める方の一番の問題点の畑が用意できるというわけです。

農家で年商は2000万くらいです。

私の場合は、会社勤めしましたが不景気の営業職でなかなか結果も出せず逃げるような気持ちで実家に戻ってきました。

最初は大した決意もなく、親もいるし周りに友達もたくさんいるのでなんとかなるだろうというそれだけの気持ちです。

今でも自分に合っているかはわかりませんが、なんとか続いています。

 

現在は親二人と私たち夫婦の四人です。

使われない土地を購入し規模拡大している農家は従業員をたくさん使っています。

畑も大きく規模も大きいと年収も多く、しかし人件費もかかります。

うちは平均よりやや低いくらいの2000万弱くらいです。

もちろん収穫して出荷しないとお金がはいらないので秋に入ります。

それまでは蓄えとか農協に借りたりしています。

農作業は自分で計画ができるので慣れてしまえば大丈夫

朝起きるのが早いでしょうとかよく言われます。

が、作業によって異なりますが、大体朝5時くらいから午後6時くらいまで作業をします。

雨が降れば休むことも多いし、疲れたら休憩しているので、慣れてしまえば気にもなりません。

機械を操る作業も多く、昔のような肉体労働のようなことも少なくなりました。

 

しかし手作業もたくさんあり、仕事始めには体が動かなくなるほど痛いです。

泥と汗にまみれることも多く、これが大嫌いであればなれないでしょう。

私も好きな方ではないですが、そんなときはお昼と作業終わりと必ずシャワーを浴びます。

雨や害虫での不作が一番苦しい

秋の収穫は、それまでも苦労が報われる瞬間なのでなんとも言えない嬉しい時です。

就農して初めての収穫は感慨深いものがあり、今でも覚えています。

 

天候や病気、害虫のせいで畑一面の野菜がダメになり、一円にもならなかった時もありましたが、そのときは本当に絶望的でした。

天候だけはどうにもならず、雨が降り続き不作となるとどうにもなりません。

それだけが悩むところです。

 

でも、自然を相手に毎日仕事ができるということは、会社勤めと比べると気持ちも良いしのびのびできて自分には合っていると思います。

自営業なので自分次第ですから。

子供と一緒にくらせる環境は良いけれど、親としては中々勧められないです。

今は小さい子供もこの環境の中で一緒に暮らせることが嬉しく思います。

いつか子供が仕事に就くときに、一緒に農業をして!と言われるか農業なんかしてられない!と言われるかわかりませんが、親としてはなかなか進められません。

どんな時代になっているかはわかりませんが、子供が農業を継ぐのであれば手伝わなければならないので。。。それが大変。。。