働く人々。世の中の仕事、実務の現場

世の中の仕事の内容や実務の現場、キャリアパスについて色んな人に聞いてみました。

自動車の足回りパーツのメーカーで製品設計をしています

私は自動車の足回りのあるパーツのメーカーで設計の仕事をしています。年齢は36歳で、就職して12年になります。

設計というと図面を引くようなイメージがありますが、実際には車種によってサイズが決まり、そしていろんな設計要因のパラメーターがある程度決まってしまいますので、その範囲で性能が出るような最適値を見つけるという業務になります。

まずパソコンで計算を走らせ、良い結果が出たものを試作依頼します。完成した試作品を社内で実験し、よさそうなものは自動車メーカーに持ち込んで試作車に載せてテストすることもあります。

そうしたテストを経て、自動車メーカーからOKが出ると納品される、という感じです。

この仕事を選んだきっかけは、もともと自動車好きだったので、何か関連する会社に入りたいと思ったからでした。給料は年収で600万くらいで、自分ではまあまあだと思っています。

私の仕事は、まず自動車メーカーの新車開発企画が立ち上がると、社内の営業を通じてパーツの開発依頼が来ます。そうして届いた開発依頼は、上司から各担当へ割り振られます。

もちろん同業他社にも同様の依頼が行きますので、製品が採用されるかどうかはコンペになることが多いです。

仕事で楽しいことは、モノを作る仕事ならではの良さがある点です。やはり自分が設計した製品が車に採用されるというのは嬉しいものなので、そういった仕事ができることは幸せに思っています。

逆に嫌な点は、自由に製品開発ができないことで、どうしても価格や納期などの制約があるので妥協を強いられる点です。

もし私の子供が同じ仕事に就きたいと言ったら、どうせなら自動車メーカー本体に就職したほうがいいよとアドバイスしたいです。パーツはあくまでパーツなので、立場がどうしても弱くて苦労すると思うことがその理由です。

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